シャトー・ラトゥール2011 Château Latour 2011

原産国:フランス
生産地:ボルドー/ポイヤック
容量:750ml
度数:13度
製造元:アルテミス・グループ
格付:メドック格付 第一級
セパージュ:カベルネ・ソーヴィニョン77%、メルロー14%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド1%

ラトゥールのワインは、5大シャトーの中で“最も力強く男性的”“晩熟で長命”と言われています。それだけに、色が濃くタンニンも豊富なのですが、それに負けないだけの黒い果実の凝縮感は素晴らしく、圧倒されてしまうほどです。

「50年以上の熟成にも耐えられる」とも言われる晩熟なワインだけに、若いうちはガチガチとした印象があります。しかし、じっくり20~30年と寝かせると、タンニンの角が取れて、力強さと豊かなコク、円熟した深みが見事に現れ、世界に名高いラトゥールらしい極上の味わいを見せてくれるようになります。また、このシャトーが評価されている点は、ヴィンテージによって左右されることがほとんどなく、五大シャトーの中で最も安定して、その名声に恥じないワインを造り続けていることでしょう。

この理由の一つが、地理的にジロンド川に近いという地形の恩恵によるものです。川の輻射熱は、ブドウの成熟を早めたり、冬の畑を暖かくしたりしてくれるため、霜の被害、収穫時の秋雨被害を被るリスクを減らすことが出来るのです。安定したワインが造れるように、自然から加護を受けていると言ってもいいかもしれません。

そして、もう一つの理由は、シャトーの近代化と努力です。ラトゥールは外国資本により経営されていた1963年からの30年間に、いち早くステンレスタンクを導入するなど設備を一新させました。それに加えて、100%の新樽熟成、樹齢10年以上の樹からしかブドウを収穫しないなどの厳しい規律を造り、それを守り続けてきたのです。この姿勢は今なお全く変わることなく守り続けられています。

1962年まで法人組織はセギュール家の子孫によってのみ構成されていましたが、1963年、イギリスのピアソン・グループが53%を所有する大株主(ピアソン家はセギュ-ル候と血縁関係があったため)となり、ハーヴェイズ・オブ・ブリストル社(後にアライド・ライオンズ・グループによって買収)が25%を所有しました。1989年、アライド・ライオンズ・グループはピアソン・グループの持分を買収し、セギュール家の相続人のもとに残る7%を除いた93%の株式を所有しました。

そして、1993年6月、フランソワ・ピノー氏がアルテミス社を通してアライド・ライオンズ・グループの持ち株を買収しました。買収金額は何と「1億2600万ドル」。30年にわたるイギリス資本による経営を終えたシャトー・ラトゥールは、再びフランス資本となり現在に至ります。

シャトー・ラトゥール2011」は、ここ最近の40年間で最も乾燥した気候となり、過去2年のグレートヴィンテージと比べれば線の細いスタイルですが、ブドウはしっかりと熟しました。力強いタンニンがある為、醸造時にタンニンが出すぎないように抽出したため新鮮でエレガント、長期熟成能力も備えたワインが多く造られたヴィンテージです。フレッシュなカシスやプラムなどの黒系果実の香りに、トリュフ、スミレの花、インク、森の下草、チョコレート、トーストなどを感じる、実に複雑なニュアンス。パワフルかつ深く、フローラルかつ美しい、凝縮した果実味や甘く熟したタンニン、石を砕いたようなはっきりと主張するミネラル、様々な要素が感じられます。パーカーポイント93-95点。

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