シャトー・ラトゥール2010 Château Latour 2010

原産国:フランス
生産地:ボルドー/ポイヤック
容量:750ml
度数:13度
製造元:アルテミス・グループ
格付:メドック格付 第一級
セパージュ:カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロー20%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド1%

ラトゥールのワインは、5大シャトーの中で“最も力強く男性的”“晩熟で長命”と言われています。それだけに、色が濃くタンニンも豊富なのですが、それに負けないだけの黒い果実の凝縮感は素晴らしく、圧倒されてしまうほどです。

「50年以上の熟成にも耐えられる」とも言われる晩熟なワインだけに、若いうちはガチガチとした印象があります。しかし、じっくり20~30年と寝かせると、タンニンの角が取れて、力強さと豊かなコク、円熟した深みが見事に現れ、世界に名高いラトゥールらしい極上の味わいを見せてくれるようになります。また、このシャトーが評価されている点は、ヴィンテージによって左右されることがほとんどなく、五大シャトーの中で最も安定して、その名声に恥じないワインを造り続けていることでしょう。

この理由の一つが、地理的にジロンド川に近いという地形の恩恵によるものです。川の輻射熱は、ブドウの成熟を早めたり、冬の畑を暖かくしたりしてくれるため、霜の被害、収穫時の秋雨被害を被るリスクを減らすことが出来るのです。安定したワインが造れるように、自然から加護を受けていると言ってもいいかもしれません。

そして、もう一つの理由は、シャトーの近代化と努力です。ラトゥールは外国資本により経営されていた1963年からの30年間に、いち早くステンレスタンクを導入するなど設備を一新させました。それに加えて、100%の新樽熟成、樹齢10年以上の樹からしかブドウを収穫しないなどの厳しい規律を造り、それを守り続けてきたのです。この姿勢は今なお全く変わることなく守り続けられています。

1962年まで法人組織はセギュール家の子孫によってのみ構成されていましたが、1963年、イギリスのピアソン・グループが53%を所有する大株主(ピアソン家はセギュ-ル候と血縁関係があったため)となり、ハーヴェイズ・オブ・ブリストル社(後にアライド・ライオンズ・グループによって買収)が25%を所有しました。1989年、アライド・ライオンズ・グループはピアソン・グループの持分を買収し、セギュール家の相続人のもとに残る7%を除いた93%の株式を所有しました。

そして、1993年6月、フランソワ・ピノー氏がアルテミス社を通してアライド・ライオンズ・グループの持ち株を買収しました。買収金額は何と「1億2600万ドル」。30年にわたるイギリス資本による経営を終えたシャトー・ラトゥールは、再びフランス資本となり現在に至ります。

シャトー・ラトゥール2010」は、いつも通り、驚くほど鮮やかな深みのある背景が見えないほど濃いブラックルビー色をし、縁は若々しい紫色。前面に出た芳香の強いほとんど花の様なノーズは、トースト、チョコレート、バニラ、スパイス、クローヴ、ミントとブラックカラントのニュアンスを持ちます。フルボディでコクがあり、力強く継ぎ目のない風味は、豊かに熟した果実味のしっかりとした核があり、強調されたタンニンは良い酸味によってバランスが取れており、これによってフレッシュさが保たれています。洗練され、きれいにバランスが取れており、余韻の長いしっかりとした後味があります。パーカーポイント100点。

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