シャトー・ラトゥール1995 Château Latour 1995

原産国:フランス
生産地:ボルドー/ポイヤック
容量:750ml
度数:13度
製造元:アルテミス・グループ
格付:メドック格付 第一級
セパージュ:カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド

ラトゥールのワインは、5大シャトーの中で“最も力強く男性的”“晩熟で長命”と言われています。それだけに、色が濃くタンニンも豊富なのですが、それに負けないだけの黒い果実の凝縮感は素晴らしく、圧倒されてしまうほどです。

「50年以上の熟成にも耐えられる」とも言われる晩熟なワインだけに、若いうちはガチガチとした印象があります。しかし、じっくり20~30年と寝かせると、タンニンの角が取れて、力強さと豊かなコク、円熟した深みが見事に現れ、世界に名高いラトゥールらしい極上の味わいを見せてくれるようになります。また、このシャトーが評価されている点は、ヴィンテージによって左右されることがほとんどなく、五大シャトーの中で最も安定して、その名声に恥じないワインを造り続けていることでしょう。

この理由の一つが、地理的にジロンド川に近いという地形の恩恵によるものです。川の輻射熱は、ブドウの成熟を早めたり、冬の畑を暖かくしたりしてくれるため、霜の被害、収穫時の秋雨被害を被るリスクを減らすことが出来るのです。安定したワインが造れるように、自然から加護を受けていると言ってもいいかもしれません。

そして、もう一つの理由は、シャトーの近代化と努力です。ラトゥールは外国資本により経営されていた1963年からの30年間に、いち早くステンレスタンクを導入するなど設備を一新させました。それに加えて、100%の新樽熟成、樹齢10年以上の樹からしかブドウを収穫しないなどの厳しい規律を造り、それを守り続けてきたのです。この姿勢は今なお全く変わることなく守り続けられています。

1962年まで法人組織はセギュール家の子孫によってのみ構成されていましたが、1963年、イギリスのピアソン・グループが53%を所有する大株主(ピアソン家はセギュ-ル候と血縁関係があったため)となり、ハーヴェイズ・オブ・ブリストル社(後にアライド・ライオンズ・グループによって買収)が25%を所有しました。1989年、アライド・ライオンズ・グループはピアソン・グループの持分を買収し、セギュール家の相続人のもとに残る7%を除いた93%の株式を所有しました。

そして、1993年6月、フランソワ・ピノー氏がアルテミス社を通してアライド・ライオンズ・グループの持ち株を買収しました。買収金額は何と「1億2600万ドル」。30年にわたるイギリス資本による経営を終えたシャトー・ラトゥールは、再びフランス資本となり現在に至ります。

シャトー・ラトゥール1995」は、光を通さないほどの濃い紫色。ジャムにしたようなカシス、ヴァニラ、ミネラルを思わせます。芳しい、いまだに若々しい香りがあります。ミディアムボディからフルボディで、格別の純粋さ、卓越した凝縮感、長い余韻、強烈な、ブドウの完熟感のある、40秒のフィニッシュを伴うこのワインは、とてつもないラトゥールです。グラスに注いでおくと、ローストしたエスプレッソや香ばしい新樽の香りも姿を現した。古典的ですが、相当セラーで寝かせる必要があるはずです。予想される飲み頃は2012年~2050年。パーカーポイント96点。

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